J3リーグ誕生の傍らで〜JFL事務局長インタビュー第2回

以前90年代にJリーグ(J1リーグ)が、2ステージやったときに、順調に行けばファーストステージ、セカンドステージとったチームがほぼほぼ年間の勝ち点は。たまに年によっては前期そこそこのチームが後期だけとるとかありましたよね。

JFL優勝カップ

JFL優勝チームに贈られるカップ

加藤来年からやるJ1リーグの2ステージ制っていうのが、どんなレギュレーションになるのかはわからないけど、そのやり方(2ステージ制)を決めるときにあちこちから賛否両論が巻き起こったり、マスコミの方もいろいろ報じていたけれども、Jリーグの場合は経営的なベースっていうか、営業ベースというのかな?まあやっぱり、お金をもっと稼がないとリーグ自体が大変な状況になってしまうから、ある種の話、『背に腹は代えられない』って部分はあると思うんだけど、うちの場合は両方、例えば後期もHonda FCが優勝しちゃったら、当然チャンピョンシップなんかやんないし(笑)

興行的なところではなく(笑)

加藤そう、それやってもうちは何も儲かるわけではないんで(笑)。

純粋に競技性だけですからね(笑)

加藤まじめな話、Jリーグはお金の問題もあってああなったけど、ウチは別にJリーグを倣ってそうした訳でもないし、別に2ステージにしたからって、別々に冠スポンサーが付いてくれる訳でもない。あくまでもね、選手やクラブ、そしてサポーターの皆さんに優勝するっていう喜びの瞬間をたくさん味わって欲しいし、選手にやりがいっていうものをもってもらいたいと思っているんだよね。まあちょうど今回のリーグはさ、チーム数も少なくなったということもあるからこそ、「ちょっと違うこと」に対してやりやすかったということもあるんだけれども、今後それも続けて行くのはどうかっていうのに関しては、どっかの段階でまた話をする時が来るのかも知れないけどね。

JFLでまずは上位4チームに入るということが、今後のJ3昇格における最初のハードルとなることをお話されましたが、今14チームありますが、もしもこのままの形でいくと高い確率でレノファ山口FCが4位以内に入り、鹿児島ユナイテッドFCも上位に入ってくると思われますが、鹿児島は今季のJ3参入はないため、対象となるのは山口だけとなりますが、この山口が昇格した場合、地域リーグ決勝大会の結果を受けて上位3チームを昇格させるということになるのでしょうか? それとも、昨年同様に上位2チーム+別の決定という形になってくるのでしょうか?

加藤そうだね、鹿児島はまず100年構想クラブにならないといけないからね。今のJリーグの規約を見てもらうとわかるとおり、通常で言えばその前の年の11月ぐらいまでに100年構想クラブになっていて、それでクラブ申請を出さないといけないんだけど、鹿児島の場合はまだ100年構想クラブになってない。で、今年について言うと一応2月までになれば、それは一応いいですよってなる。で、2月に栃木(栃木ウーヴァFC)が100年構想クラブになったけども、ただ栃木はまだJ3ライセンスがとれる状況ではないんで、書類を出してはいない。で、今年出すのは、僕がなんとも言えないけど山口は出すでしょうね。あとアスルクラロ沼津も今の成績じゃ分かんないけど、後期優勝するかも知れないから出すでしょうが、今シーズンは結局この2つしか出さないとことになるでしょう。で、ヴァンラーレ八戸FCも今の段階ではJ3規格の競技場が無いし、新しいのを作るらしいけど、完成予定である3年後ぐらいを目処に準備していくそうだから、ここもしばらくは無いという話。で、鹿児島はなんで出せなかったっていうと、日本サッカー協会などに対して、運営会社の実績を提出する必要性があるんだけれども、ヴォルカ鹿児島と、FC KAGOSHIMAという2つのクラブが合併して新しく1つのチームに生まれ変わったことにより、まずは1年間、じっくり実績を作らないとダメになったんですよね。そんなことがあるから、2014年は鹿児島には最初からJ3昇格の目はなかったし、今年上がるとしたら山口と沼津だけになる。

そうなってくると、可能性の上では2つ減る場合も考えられますが、そこから(4つめのイス)先はやっぱり補充枠ってことになってくると思うんですが、実際のところはどうなんでしょうか?

加藤まあ2つ可能性があるよね。地域リーグ決勝大会の1位2位は基本的には入っていただきますという、これまでどおりの形。そしてこういうレギュレーションになっていて、もしJ3に上がるチームがあったとすると、16クラブに満たない場合については地域リーグ決勝大会の成績を基に決めます! みたいな、だいたいこんな感じの文章になってるよね、今年は。

そうなると、まずは地域リーグ決勝大会に出るかどうかが一つの目安になりますね。

加藤まあ去年はちょっと特殊だったから、地域リーグ決勝大会の成績に関しては上位2チーム、もしくはで3位までだったはずだし、それ以外の残り枠については地域のトップリーグにいるチームのなかから審査をしますよ!ってこういう感じで皆さんに案内をして、上がりたいチームはこういうの(書類)を出してくださいってやったんだけど、今年はそれはやっていません。地域リーグ決勝大会に出るのが決まった段階で、まず各チームには一定の資料を出してもらう形にしたんですね。そして一定の資料を出してもらった中で、去年と同じような審査もやらさせてもらいましたが、今年はまずは成績という面を重視しました。それともう一つ、以前は地域リーグ決勝大会出るチームは『責任もってJFLに上がります』っていう誓約書にサインして大会に出場してもらっていたんだけれども、去年からはこの誓約を無くしたんですよ。で、逆にJFLで戦う意思のないチームには『上がりません』っていう書面を出してもらうようにしたんだよね。まあちょっと前の話になるけどさ、ノルブリッツ北海道が入れ替え戦まで残った時とかにもいろいろあったからねえ…

昔は昇格辞退表明が出来なかったこともありましたし、その結果として地域決勝の出場を辞退したクラブもありましたからね。

加藤(大会出場を)辞退されるのは困るんで、その書面を出してもらうようになったんだよね。そういう状況になっているから、北海道とかはたぶん余程J指向のクラブが出てこない限り(辞退書面を)出すだろうし、九州はどこが出て来るかは分からないけど、もう上でやる意思のあるチームが無くなって来ているからここの地区からも辞退届けは出て来るかもしれないね。(※2014年に行われた地域リーグ決勝大会では、北海道リーグ優勝の十勝フェアスカイFC、九州(Kyu)リーグ優勝の新日鐵大分の2チームからは『昇格辞退』の連絡がリーグ側に出されていた)

それにしても、かつては北信越と並んで激戦区だった九州も寂しくなってしまった感がありますね。

加藤まあ、上がろうという意欲のあるクラブが出きったということもあるだろうけどね。あとはさ、社会人(全国社会人大会)枠ってのがあるし、そっから出てくるチームの状況もいろいろ絡んでくるよね。まあ今年も3チーム枠は変わらずになるし、これから先もよほどの事が無い限り、この形は変えて行かないことになるよね。まあ地域決勝に関してはさ、各地域優勝の9チームと全社の3という形にはなっているけど、すでに各地域で優勝しているチームが全社でもベスト4に入ったところで、補充枠として持ち回りになっている各地域の2位チームにも出場権が回ることもある。ただこの補充枠に関してはさ、ここ最近はほとんど使うことも無くなって来ているよね。

まあ、いろいろ話をしちゃったけどさ、地域決勝に出るチームは、まず上でやるかやらないかの意思表示をした上で、出してもらった資料をもとに審査させていただき、余程今の運営状況に大きな穴が無いようなら当然1位2位チームは入ってもらうしことになるし、3位4位のチームでも同様のチームであれば、まあ成績的なものを重視した上で、空いている枠の分だけ入ってもらうことになるね。例えばさ、地域リーグにいながらJのライセンスを取っていたりして、その上で予選ラウンドで負けたけど、地域決勝の決勝ラウンドに進んだ3位チームより、抜きん出た点と言った、特別な「何か」があれば検討する余地もあるだろうけど、今年やこれから先は去年のような「特別枠」を論議して決めるということは、限りなく可能性は低くなると思っているね。

たださ、「検討する余地はある」と言ったけど、そこのところに関してどういうことかっていうと、去年選考の審査をさせてもらったときに、僕が言ったと思うんだけど、やっぱりそのチームがJFLで活動するためのいくつかのポイントってのがあるんで、それと同じようなポイントを、ここでもしっかり見極めたいとは思っているし、その上で、その状況がよほど良い場合であれば、そのチームが上がるっていうのもあるかもしれないしね。まあ成績面(実力)では1~3位がすぐ決まるけど、予選ラウンドで負けたチームの順位っていうのは、明確に決められないじゃない?やっぱりそれをまた予選ラウンドで負けたチームを全部詳細にやるって(順位付けするということは)いうのは、やっぱり大変なことだし、皆さんに納得してもらうのも難しいところでもあるんだよね。

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