横河武蔵野FCvsヴァンラーレ八戸FC:観戦レポート

日本フットボールリーグファーストステージ第1節。横河武蔵野FCが昇格組であるヴァンラーレ八戸FC味の素フィールド西が丘に迎えた。今季のJFLはJ3設立で顔ぶれがガラッと変化した。古株の横河武蔵野FCに振興チームのヴァンラーレ八戸FCを迎えるという、それぞれの両極端にいるチーム同士の対戦となった。横河武蔵野FCは全国リーグの先輩としてヴァンラーレ八戸FCに強さを見せつけられるのか。天気は晴れで、風もなく陽気な過ごしやすい気候の中で開幕戦が行われた。
20140316-170028.jpg

JFLの洗礼

キックオフ間も無くして横河武蔵野FCが試合のペースを掴み、最初の15分は横河武蔵野FCの一方的な展開となった。横河武蔵野FCは丁寧なパス回しと思い切りの良い縦パスを武器に、サイドから崩すお決まりのスタイルでヴァンラーレ八戸FCのゴールへ迫る。決定的と言える場面は作れなかったものの、積極的にシュートを放つなどコンディションの良さを見せた。
20140316-170540.jpg
前半19分、横河武蔵野FCはゴール正面でFKを得て、MF7岩田啓佑が直接狙ったけど壁に阻まれる。チャンスを活かしきれない。
20140316-170945.jpg
対するヴァンラーレ八戸FCはFW22玉田道歩をセンター高い位置に置いてターゲットとして、攻撃を組み立てようとするのだが、横河武蔵野FCの(というかJFLの)早い寄せに逢い選択肢もボールも奪われる難しい状況を強いられる。ジャンプ漫画の中盤にありがちな全国初舞台の逆境になかなか対応できない。
20140316-172146.jpg

ヴァンラーレ八戸FCのやり方

前半20分を過ぎた頃から試合状況に変化が表れる。ヴァンラーレ八戸FCが両サイドハーフが高めのポジションを取るようになったのだ。その結果、単純にヴァンラーレ八戸FCの攻撃の起点が増え、ヴァンラーレ八戸FCが攻める機会が増えた。前半30分、ヴァンラーレ八戸FCはMF8岩崎大輔が右サイド高い位置でボールを奪って再度から速攻を仕掛ける。折り返したボールからシュートへの流れを作り、そのシュートこそブロックされてしまったが、得点の可能性を横河武蔵野FCに示した。
20140316-172841.jpg

もぎとった先制点

ヴァンラーレ八戸FCがいよいよ本領を発揮かという流れだったのだが、サッカーというのは何の脈絡なく試合が動くことがあり、本当に残酷で面白い。前半35分、横河武蔵野FCは右サイドから高めの軌道でボールを放り込むと、これがヴァンラーレ八戸FCのGK1山田賢二のファンブルを誘発する。このこぼれ球をMF22小城拓真が押し込んで先制点とした。GKのハイボールへの対応が怪しい場面が何度かあったので、伏線は確かにあった。横河武蔵野FCの得点への貪欲な姿勢が得点に結びついた形だ。前半は横河武蔵野FCがこの得点を守りきり、1-0のリードで終える。
20140316-173516.jpg

ヴァンラーレ八戸FC、差を埋められず

後半に入り、ヴァンラーレ八戸FCは肩の力が抜けたのか、攻撃への展開がスムーズになってくる。左サイドハーフと左サイドバックを続けて交代させたことにより攻撃的な姿勢へのシフトを試みた。(結果として横河武蔵野FCのペースで試合が運ばれることに変わりはなかったが・・。)それでもヴァンラーレ八戸FCは自陣ゴール前をきちんと固めて横河武蔵野FCの攻撃を完璧に防ぐと、少ない機会から攻撃を仕掛ける。後半28分、ヴァンラーレ八戸FCは左サイドをMF24関口雄与が突破し、折り返しをFW22玉田道歩が詰めようとしたが、ボールは右に流れていった。
20140316-175404.jpg
試合は横河武蔵野FCのペースのまま時間が進められる。横河武蔵野FCとしてはリードした状況で主導権を握れているのだから、こんな楽な状況はない。攻撃から守備へとウエイトを置き、無理せず時が過ぎるのを待った。
20140316-182459.jpg

横河武蔵野FCの貫禄勝ち

試合は横河武蔵野FCが1-0で逃げ切り勝利した。横河武蔵野FCとしては「JFLの洗礼」を浴びせての貫禄勝ちとなった。ゴール前で崩しきる場面が皆無だったあたりは今後の不安材料だが、勝てる試合を確実に仕留めたあたりは流石だ。新戦力も違和感なくのびのびとプレーしていていい準備が出来ていたらしい。
20140316-182730.jpg
ヴァンラーレ八戸FCとしては苦い試合となってしまった。しかし横河武蔵野FCに敗れたというよりは、全国リーグの雰囲気に呑まれた印象の方が強い。場を重ねることでJFLのスピードにも慣れてくるだろうし、視野も広がってくるはずだ。その他会場の昇格組も軒並み苦戦しているあたり、同様のことが起きていたのだろう。まずはこのギャップをどれだけ早く埋められるか。次の観戦機会がいつになるかは未定だが、次回までの成長を楽しみにしたい。
20140316-182808.jpg

関連ニュース
関連試合
関連レポート

検索

Twitter

Facebook