J3リーグ誕生の傍らで〜JFL事務局長インタビュー第1回

この他にはヴァンラーレ八戸FCFCマルヤス岡崎マルヤス工業)も新規参戦組ですが、こちらも難しい順位にいますが、その中でマルヤスは順位以上に健闘しているということを感じます。そして今年の新規参入組の中である意味サプライズ的な存在だったマルヤスについてもお話をお聞かせください。

栃木ウーヴァFCはJ3リーグ参入を志望したが叶わなかったチームのひとつ

加藤そうだね。確かにマルヤス一番心配だったのよ、上がってくるチームの中で。基本的には、マルヤス工業自体で毎年サッカー選手を何人か採用できるらしいんだけど、例年だとだいたい5月か6月ぐらいには決まっちゃうらしいのね。でもさ、昨年の5,6月ごろにJFLで戦うなんて当然想定していなかったわけだから。まあ確かにマルヤスも「JFL昇格」という目標は掲げて入るものの、選手は会社に入って仕事しながら、東海リーグぐらいでサッカーやりながら、JFLは正直行ければいいねっていうぐらいのレベルであり、会社側としてはまさか本当に入るとは思っていなかったぐらいだからね。だからやってる子たちも去年東海社会人リーグでは優勝したけど、全国大会である地域リーグ決勝大会では一次リーグ敗退だったし、全社(全国社会人サッカー大会)もたしか出てない。だから力的には、他のチームはそこそこの補強をしてくるとは思ったんだけど、マルヤスについてはそれをあまり期待できないから、力的には厳しいだろうなって思っていたし、正直1stステージで1つぐらいは勝てればいいのかな?と思ってはいたんだけど。

勝ちましたね。

そうそう沼津(アスルクラロ沼津)にね。逆転勝ち、後半ロスタイムにコーナーキックかなんか入っちゃって。

やっぱり粘り強くなってますね。監督とも話しをしましたが、最初の入り3試合ぐらいで強いとこと当たってガツーンとやられて、そこで免疫ができたとも話をされていました、また、最初で自分たちと他のチームとの差を見せつけられたことで、「どうしたらいいんだろう」ということを、選手も監督も一緒になって考えたそうです。

マルヤス

JFL初挑戦となたFCマルヤス岡崎

加藤山村(泰弘)監督も、鳥取(ガイナーレ鳥取)とかにいたときから知っていたので、会った時に「とりあえず2年間かけて頑張ろうな」って、声をかけました。それで部長にも「なかなか企業チームだから補強とかそういうのは出来ないかも知れないけど、過去にはホンダロックもそうだし、名前的にはプロチーム的になったヴェルスパ(旧 HOYO大分)なんかもそうだけど、みんな勝てない時期を踏ん張って切り抜けて来ているんで、そっち(マルヤス)も頑張ってよ」ってね。やっぱり、ちゃんと働く環境があって(収入面での安定)、仕事終わってから練習してね、そしてサッカーもそれなりの環境(JFL)があるってことは、とってもいいことである反面、確かに大変なことかも知れない。だからマルヤスの子たちは、始めの部分ではいろんなことを含めてちょっと戸惑った部分はあったと思うし、アマチュアのトップの舞台でやるということは、やっぱりもう一踏ん張りしなきゃいけないっていうことを、強く実感したはず。

僕は開幕戦の豊田スタジアムに行って来たけど、1000人ちょっとぐらいお客さんが入っていたよね?社員の方々も随分応援しに来てくれていたし、やっぱり会社としてのバックアップも強く感じられたよね。まあ最近は勝てないにしろ、だんだんべらぼうな負け方はしなくなってきたし、2点取られても最後1点とってどうにかやるとかね。マルヤスは一番心配してたけど、まあよくやってるかなという印象があるね。

そうなんですよ。栃木ウーヴァFCとの試合(2-0で勝利)もそうですし、横河武蔵野FCの試合のときには最終的に1−1で引き分けてしまいましたが、どちらの試合でも頑張りはとても見えたし、とてもひたむきさのあるチームで好印象を持ちましたが、逆に今年の武蔵野は昨年以上に苦戦しているなあと感じますね。まあ抜けた選手が例年以上に多かったですから……。

加藤そうだね。少し選手が変わった。武蔵野は社員選手たちは会社を辞めてまで(他チームに移籍する)動くことはないけど、やっぱり社員じゃない子たちにしてみると、自分がチャレンジしたいチームがあって、そこに行けるような状況があればね、やっぱりそっちを選択しちゃうよね。まあ武蔵野ってのは数年前からそういう状況なんだけど、ただ新加入の大卒選手が毎年結構いい子が入ってくるから、Jに行くようなクラブ対しても互角の試合をしているいいチーム。ただ、エンジンのかかりが遅いのが難点で、いつも後半の方が良くなってくる(笑)。

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