J3リーグ誕生の傍らで〜JFL事務局長インタビュー第1回

昨年まで日本の3部カテゴリーであったJFL(日本フットボールリーグ)だが、所属していたカマタマーレ讃岐がJ2昇格となり、そして前年度優勝のAC長野パルセイロをはじめとした9クラブが、Jリーグの新しい仲間になった「J3リーグ」に戦いの場所を移したことにより、合計で10クラブがこのリーグから去り、その替わりに新たに6クラブを迎え、全14チームによる2ステージ制という新体制になったJFL。これまでの歴史を振り返ると、発足当時の旧JFL体制、そして1999年にJ2リーグ発足による体制改変に続き、今回のJ3との分裂はJFLにとって「第3期」のスタートでもあるのだが、1stステージも終了し、新しいシーズンの方も起動に乗り出したところで、心機一転となったJFLについて、そして新しく生まれたJ3についてなどを、JFL事務局長であられる、加藤桂三氏に話を伺った。

まず、最初にお聞きしたいことですが、16シーズン目を迎えた日本フットボールリーグ(以下JFL)が、なぜ今年から2ステージ制を導入したのでしょうか?

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日本フットボールリーグ事務局長の加藤桂三氏

加藤去年J3が出来るときにどういうリーグ戦にするのかって話も含めて、色んな話を皆さん(協会関係者、クラブ運営など)としてきたのですが、結局のところは2ステージ制でそれぞれ優勝チームを決めて、チャンピオンシップを行うという形にしてみました。まあJ1も来年から(2ステージ制に)するじゃないですか?サポーターからも色んな意見があったみたいだし、私たちだって1つのシーズンを1リーグ(1ステージ)で、ホーム&アウェーでやって順位を決めるっていうのが、本来のリーグ(戦)のあり方なのかなぁ…という思いはあるんですが、なんかちょっと変わったことをやったり、プレーしている選手たちにたくさんの目標を与えてあげたいと思ったんですね。システムを変えることで(優勝への)チャンスが多くなるので、そこでヤリガイというのがもっと生まれてくれることを願っているんです。

それとね、1つのステージ自体は短期間で勝負が決まるから、それぞれのチームを応援してくれる人たちにとってもね、若干だけど「ワクワク感」が出るんじゃないかなあなんて考えもありました。それとね、ワクワク感だけではなく、こちらとしては「1試合の重み」というものを持たせたかったんですね。やっぱりチーム数少なくなったってこともあって、1つのステージが13試合という短いスパンで終わってしまう。そうなるとね、やっぱり1試合1試合の勝ち負けの重みっていうのが大きく変わってくる。去年までやっていた18チームによる2回戦総当たりの34節でやっていたのと比べると、「ここで1回負けちゃうと、ちょっと優勝は厳しいぞ……」とかね。そういう雰囲気が結構あるから、やっぱり(1stステージの)序盤戦からどのチームもみんな、こう一つ一つの試合に集中してやれていたんじゃないかなと思いますよ。当然ね、リーグ戦であり、勝ち負けを競う大会なんだから、最終的に成績の良い・悪いっていうのは出てくるものなんだけども、そうであったとしても、1stステージは結構どこも集中して試合を出来ていたという感じはありましたよね。

残り2,3節の段階では数チームに優勝のチャンスはあったけれども、結局最終節の段階ではHonda FC(以下ホンダ)と鹿児島ユナイテッドFCの2チームに絞られたんだけど、その時に1stステージ終わって1位のチームにはトロフィーを渡すことになっていたから、ホンダ(浜松市)の方には桑原JFL理事長に行ってもらって、僕は鹿児島に行って、どちらでも対応できるようにしました。

ステージ優勝のトロフィーは今回初めてだったんだけど、まあこんなこともあるってことを予想して、最初から複数買って対応できるようにはしてたんですが、僕が行った鹿児島はちょうど天気もよかったし、地元のテレビやラジオも入ってて、随分盛り上がりを感じましたね。それに、JFLの1stステージで優勝できるかもしれないってことでお客さんも沢山入ってました。僕はテレビとラジオのすぐ近くで見てたんだけど、ホンダの途中経過なんかが随時流されていて、前半は鹿児島がリードしていて、ホンダは引き分けだったから、『ずーっとこのままいけば鹿児島FCのステージ優勝です!』みたいな感じでね(笑)。途中からホンダが点をとりだしてから、トーンが落ちてきちゃったんだけど、いろんな意味で鹿児島の盛り上がりはとても感じられました。

まあJ3が出来た関係で、こんな感じでちょっと新しくなったJFLですが、新しい顔ぶれのチームも交え1stステージをこなしてやって来たことを振り返ると、スタートとしては良かったんじゃないかなとは思っています。

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