空自ついきFC vs FC3DEP:観戦レポート

全国自衛隊サッカー大会。平日を含むここ1週間で行われていた大会は土日にして準決勝と決勝を迎える。駒沢第二球技場で行われた準決勝の第1試合は埼玉県2部を戦うFC3DEPと、九州に所在する空自ついきFCの一戦。FC3DEPは普段のメンバーに加えて坂戸シティFCからMF7熊谷哲平(監督兼任)とGK10佐々木康人が、ACアルマレッザ飯能からFW19小木曽真悟が加わっていた。空自ついきFCについては多くの情報が得られていない。会場は駒沢第2球技場。今年初めて半袖が必要になるくらいに暖かかった。 20120428-170023.jpg

FC3DEPがクリエイティブな攻撃を披露

両者相手の出方を伺いながら慎重に入った前半戦。なかなかゴールに結びつきそうな場面が生まれないが、やがてFC3DEPが試合を支配するようになる。FC3DEPは中盤のMF11森淳史とMF7熊谷哲平が中継基地となりボールを両サイドへ輸送する。中盤より先の選手は目まぐるしくポジションを入れ替えており、空自ついきFCを撹乱させた。

前半12分、FC3DEPは左サイドに開いたFW32春本充がMF11森淳史との連携からゴール前へボールを放り込む。ゴール前では助っ人で入っていた19番がヘディングシュートを放ったが、ゴール左に外れた。FC3DEPはこのプレーを皮切りに攻撃のスイッチが入る。間もなくしてFC3DEPが攻め、空自ついきFCが守るという構図が出来上がった。
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空自ついきFCは前線の2名へボールを集めてカウンターを仕掛けるシンプルな戦術で迎え撃つ。決して無理はせず、FC3DEPの攻撃に耐えながらその時を待った。前半23分、空自ついきFCはは7番が右サイド遠目の位置から強烈なミドルシュートを放つ。GKが弾いたボールを19番が詰めていたが、得点には結び付かない。じわじわと空自ついきFCが攻める機会が増えていった。

FC3DEPがPKで先制

空自ついきFCが手応えを掴みかけていたその時だった。前半36分、FC3DEPは後方からショーとカウンター気味に放り込まれたボールに対してFW19小木曽真悟が最終ラインを抜け出す。ペナルティエリア内でGKと一対一の場面になろうかという場面で倒されてPKを得た。FC3DEPはMF22新井元がこのPKをきちんと決めて先制とした。
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押し続けたFC3DEPが順当に追加点を奪った。このままFC3DEPが押し切るのだろうと思われたが、ここは全国大会故の怖さなのだろう。前半のアディショナルタイムが掲示された直後の前半45分、左サイド後方で得たFKから放り込まれたボールのこぼれ球をペナルティエリア内にいた19番が詰めて同点とした。
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ついきの勢いそのままに

後半に入ると、土壇場で追いついていた空自ついきFCの勢いが勝る。素早い展開からゴールに迫る場面がいくつかあったが、長くは続かなかった。

FC3DEPは押される展開となったが、選手を入れ替えながら運動量を落とさずにボールを追いかけ続けて再び主導権を握る事に成功する。後半13分、FC3DEPはスルーパスに抜け出したFW8高平幸樹がGKをかわしたが、角度がきつくてシュートは決められず。決まりはしなかったが、再びFC3DEPが試合の主導権を握る事になる。
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押し切ったFC3DEP

後半24分、FC3DEPはスルーパスに抜け出したFW19小木曽真悟がまたしてもPKを獲得する。シミュレーションだろうと野次が飛ぶ程に微妙な判定に見えたが、選手らは一切の抗議をしない。清々しい事この上ない。FC3DEPはDF27山本雄也がこのPKをきちんと決めて再びリードを得た。
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リードを奪ったこともあり、衰えることの無い運動量でFC3DEPが完全に主導権を握る。後半35分、FC3DEPはフリーでボールを拾ったMF15川口裕がゴール正面から丁寧かつ強烈なミドルシュートをゴール右に決めると、後半43分には右CKからゴール前でこぼれたボールをFW8高平幸樹が詰めて突き放した。

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2本のPKでFC3DEPが勝利

試合を大きく動かしたのが2本のPKだったというのがこの試合を何とも物語っている。空自ついきFCはPKを与えるくらいしか決定的なピンチを招かなかったと言えるし、FC3DEPとしては押し切った結果として得たPKだった。試合は4-1でFC3DEPが勝利。結果的に点差は開いてしまったが、その結果とは裏腹に空自ついきFCの粘りは試合をとても面白くしてくれていた。

FC3DEPはこのカテゴリらしからぬパスサッカーで試合を支配。空自が地上戦を得意とするというのも面白おかしい話だが、このサッカーを決勝の舞台で見れるというのはとても楽しみなことだ。

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